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2025.07.19 | Comments() | Trackback() |

過去 あの時のね

■■■あの事を思い出すのはとても簡単

夢のなかにいるようだった

どこか遠くの

誰か知らない人間におきた出来事のようで

喋れと言われたら

何も感じずに話せるぐらい







帰してくれといった

学校に行きたいと

震える眼でうったえて

しがみつくように泣いた

捕まれた腕のちからはつよく

僕の足をはなさなかった

僕はなきながら

小さな窓から見える外の景色を呆然と見とれていた

いまおもえば

助けてとそこから叫べば良かったものを

とてもいたかった

どろどろとしたその感触をおぼえてる

声をかけられた時の鍵のジャラジャラする音をおぼえてる

そういったものが

この事が僕におきたことだって言ってる

とてもこわかった



ずっと言っていた


放してくれと


家に帰してくれと



コレを舐めおわったらね







抱き上げられて抱きしめられた


もうその温かささえ気持ち悪くて


だけどなぜか 不意に


目の前のなさけないこの知らないお兄さんが


必死で


僕になにかをさせようと必死で


かなしくなって






僕は声もだせずにいた



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2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | なんとなく小文。

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