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2025.07.18 |

軽率な人

どうしようもないだろ





こんなの










+++++



「あのぉ―――…」



いきなり押し倒されといてナンですけど


こっちとしては何というか…


アルフォンスの顔が顔だけに何か複雑な気分なんだな


成長した弟に押し倒されたみたいで



びっくりしすぎて逆にリアクションとれないってか





とにかくアレだ


あやまるしかない




「・・・とにかくゴメン」





+++++



「び―――…びったぁ―…」


ドアを閉めると急いでかけだした。
何かとにかくどこでもいいからここに居たくなくて
居たらまずい気がして

適当な場所をみつけるとヘナヘナと座り込む





まさかアイツがあんな事してくるなんてなぁ―・・・


そーとーたまってたんだろーか(この考えはなるべくしたくないけど)






それとも





あいつも俺を好き。とか。いうのかな










アイツと同じ顔で


アイツより少し低い声で


アイツと同じことを言うのかな










「……きっつ…」




やめろよ


俺を好きになるなんて


俺を気遣うなんて




一緒に生きようとか





お願いだから




言わないで









「ァル・・・・」




「・・・・・・-ル・・・」






俺が目を閉じて思うのはお前のいる世界だけなのに


瞼の裏が白く濁って


懐かしいその色が見えなくなる




最近お前が薄れてゆくよ




大切な弟


俺の命よりも大切な人


お前が本当に生きているか分かるまで


俺は諦めるわけにはいかないんだ









だからどうか


俺に夢を見せないで


俺を夢の中に引き込まないで




俺の世界を忘れてしまうから










好きになってしまうから

















「勘弁しろよ……」




俺に安らぎなんかいらない




願わくば




呪文のように唱える名前を



早く










「・・ァルフォンス・・・・・」










ここから出してくれ



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2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() |

盲目の人

屈辱的だ こんなの



「何も・・・言わないんですか・・」





「何か言って欲しいのか?」




こんな




「-------。」








こんな返しかたって  無い 。





++++++++




「--っ・・ゴホっ・・・グ」



薄れてゆく世界が見える。

彼の言っていた事はこういうことなのか。

これが夢だ と。

僕が生きていることも

僕がいま薄れていくことも全て

夢だ と。




あぁ。


うん。



そうかもしれないなぁ。




だって彼は

僕を見てくれないもの

ずっとずっと「現実」だけ見てる。




僕にとっての夢が

彼にとっての現実なら

僕はきっと夢なんだ。



だって そうでしょう?






ねぇ。


これ以上好きになる前に


お願いです。 どうか
















夢から醒めて




2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() |

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