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2025.07.18 |

世界の果てで君と二人

どんな風に泣いたらお前はなぐさめてくれるだろうか



ぐらぐらするんだお前がいないと
どんなにやさしい場所にいても
さみしい
さみしいのに

どんな姿になってもいい
あなたの幸せを願っている
どんなにあなたが遠くに居ても
あなたが私を思うように祈っているよ

腐ってゆくお前を見ても散り桜の花びら一つほども動かないこの心を許して

どんなに醜い姿になっても
そばに居て欲しくなかった




遠く遠く

あなたの預り知らぬところで
そっとお前を思って居るよ



だから決して帰って来ないで欲しい


見て見ぬ振りをしないで









この身勝手な忠誠を










どんな風に泣いたらあなたは許してくれるだろうか


あなたの人生に関わりたくはなかったと
ただ心の神であってほしかったと

お前を喪ってなお消えていないのだとしたら




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2007.04.23 | Comments(0) | オリジナル

あんたは不思議

あんたは不思議
殴りたくなる顔をしてる
その足腰立てなくなるぐらいボコボコにしてやりたい
この世のありとあらゆる罵倒を滝のようにあびせたい
見てると腹が立つんだよ
怯えるな震えるな俺を軽蔑するな
ぐちぐち言ってんじゃねえよ殺すぞ



そうして
悔しさと哀しさと恐怖と絶望で引きつったあんたの目から
唐突に流れる涙の味がどうしようもないぐらい好き





だって好きなんだもん
しょうがないだろう?

あんたは不思議
好きだと言ってるのに
どうしてまだ信じられないんだ






2007.04.23 | Comments(0) | オリジナル

諸刃のつるぎ

驕っている
そんなことは周知であると言っておこう


本当の辛さを知っているから
哀しさを知っているから偉いのか?
だからこそこれは傲慢であると
そうではない
俺はただ知っているのだ
あなたの杯に身を沈めてみれば
溢れ零れて溺れるのはあなたであると
それが優しければ優しいほど
あなたが求めれば求めるほど
脆く儚い浮世の幻であることを
俺は知ってる

自分の器を過信するな
俺の心の表面は測れても
その深さは計り知れるものではない
多分一生これからどんな事があろうとかたくなに
俺があなたを理解しないことと同じ様に
判ろうとするその手に俺は爪を立てるだろう


誰かに赦しを乞うのではなく
ただあの人の為だけに
俺はこの杯を差し出そう



人を喪った痛みを
淋しさを知っているから偉いのでは無い

ただそれだけが俺を驕らせる
独りで立て
独りで生きて死ぬがいい
この心はただあの人の為だけに


ただ一つだけ
剣の様な忠誠を






それが誇りなんだ



2007.04.23 | Comments(0) | オリジナル

溜息の色

僕には名前が無くて




まわりは銀色の世界


うずくまった子供に誰も振り返らない



過ぎ行く人












別にいいんだ


たとえば僕が冷たくなっても


誰も何も振り向いたりしない





僕の名前を





呼んだりしない






別にいいんだけど



ただ





ここを動いたら












迎えにくるような気がして







ドサ。





「っぃた…」




雪にうもれても


落ちてゆく世界が




憎らしくて




大嫌いで









愛していた





















誰か




呼んで



僕の なまえを










呟いた 息は




まだ白かった




2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | オリジナル

口移しの子守歌

子守歌がきこえた

遠き日に響くあの


自分の絶っているあの場所に

自分の全てを知った懐かしい場所に







貴方がいたような気がしたんだ













貴方がいたあの日に


墜ちないために

口移しで子守歌をあげる




とても とても

懐かしいけれど





もう


おやすみなさい

















貴方がすき


貴方が好きだった



どんなに声にならない声で叫んでも



言っても



言い続けても




2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | オリジナル

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