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ネタ帳
僕には名前が無くて
まわりは銀色の世界
うずくまった子供に誰も振り返らない
過ぎ行く人
人
人
別にいいんだ
たとえば僕が冷たくなっても
誰も何も振り向いたりしない
僕の名前を
呼んだりしない
別にいいんだけど
ただ
ここを動いたら
迎えにくるような気がして
ドサ。
「っぃた…」
雪にうもれても
落ちてゆく世界が
憎らしくて
大嫌いで
愛していた
誰か
呼んで
僕の なまえを
呟いた 息は
まだ白かった
2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | オリジナル
幼い頃から見知っていたものの一つだった
当たり前のように日常に存在していた
でもだんだんと自分の体と共に幼くとも成長してゆく思考の中で、
それがいつ無くなっても不思議ではない場所にいるのだと
認めたくは無かったけれど、理解しなくてはならなかった。
好きだった
自覚は無くても今思えば
すき だった
いないと もういないと知らされたときでも
漠然としていてただ目をまるくするしか出来なかった
そんな何もかも無にする言葉があるだろうか
全滅
それだけ
ただ、希望がいっこ。残っているだけ。
もういなくなったという喪失感と
どこにいるか分からないけれど生きている
そんな希望
ねぇ
僕はどちらに心傾けたらよかったのか
+++++
「ハ ───」
あるはずのない名前を呟きそうになる
ここに、いまここにいる恐怖と
未知なる明日への恐怖と
なつかしさと愛しさをこめて
つめたくなった
父の腕を握り締める
そういえば自分はこの手が好きだった
頭を撫でられる度自分の存在を確認出来るようで
撫でられる事が無くなっても、
それは憧れと尊敬の対象に変わるだけで
そうして
思い出しそうになるんだ。
いま
おもってはいけない
僕は父への哀しみを捨ててしまうから
すべてを捨ててしまいたくなるから
だから
「 ぁ───」
呟きそうになる
あるはずのない名前を
++++++
辺り一帯には鉄の匂いと真っ紅な色。
それを隠すように
降り積もるのは真っ白な雪だけ。
そこには敗者と勝者の境界線のように紅く
まるで雨上がりの水溜まりのような
その中心に、勝者は立っていた。
変貌したその敗者は自分もよく知っている
知っている
僕の
「ェリウッド様…‥」
僕の大切な 人
僕の方をみて逃げろと訴えていた君は
動かない体への苛立ちと恐怖を抱えたまま
うごかなくなった
のどが ヒュゥと鳴った
「ぁ──あ───」
膝がガクリと落ち、跪いた瞬間
全身真紅に染まった目の前の勝者は振り向いた
剣が ガシャリと 音をたてる
「────」
呟きそうになる
あるはずのない名前を
そして呟いた
あるはずが無かった
名前を
「──ハーケン」
僕は
剣を握り締めていた
2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | FE
子守歌がきこえた
遠き日に響くあの
自分の絶っているあの場所に
自分の全てを知った懐かしい場所に
貴方がいたような気がしたんだ
貴方がいたあの日に
墜ちないために
口移しで子守歌をあげる
とても とても
懐かしいけれど
もう
おやすみなさい
貴方がすき
貴方が好きだった
どんなに声にならない声で叫んでも
言っても
言い続けても
2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | オリジナル
もし
君と僕のどちらかしか
助からない と言うのなら
僕は君を舟に乗せるよ
そんな事言ってみたら。
「いやだ」
って君は言った。
「僕に君の影背負って生きていけって言うの?」
「い・や・だ」
何だかちょっと腹が立った。
「じゃぁ どうするんだ」
言ったら
「君と残って賭をする」
君はふりむいて
「例えみんな生き残っても、
2人とも死んだとしても」
ちょっと笑って
「一緒なら後悔しない。 きっと」
僕は驚いて
ちょっと、 泣いて
君に
心から誓ったんです。
2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | オリジナル
記憶は幸せの残像。
幸せは夢のカケラ。
残酷はやさしさ。
優しさは偽善。
明日は欲望。
欲望は人の証。
奇跡は祈り。
祈りは無慈悲さ。
哀しみは静寂。
静寂は詩【死】。
喜びも
美しさも
儚さも
醜さも
全部
どんなに心を閉ざしたくなっても
忘れたくないんだよ
俺は
2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | なんとなく小文。
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