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ネタ帳
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ろくな事じゃない。
出来れば目を背けたくなる。
目を閉ざせば
何も見えないのに。
目を閉ざさずに
耳を塞がずに
あなたを見るのは
つらい事なのだと知りました。
「何か言って下さいよ」
光の果て
「な・・・で何も言ってくれないんですか?」
あおい鳥がみえたなら
「なっ・・・ん・・・・・・ー」
それは もう
おわり の しるし
あれから。
這う指を気持ち悪いと思った事はない。
俺はいつも何もしない。
あの人は何も言わない。喋らない。
ただ黙々と義務を果たすように。
ただ
俺が目を背けようとすると舌を噛んだ。
++***++
「なー・・・何で俺お前のグチきいてんだ・・・?」
もの凄く嫌そうな顔をして
三上先輩は呟いた。
呆れたように頬に手をついて、俺がおごった
缶のお茶を、これまた不味そうに飲む。
「別に・・・グチってる訳じゃないっすよ」
そう言って俺も缶ジュースに口をつけた。
・・・・・・・・。
グチじゃない。
俺が言ってんのは弱音!!
・・・・・同じようなもんか・・・
「じゃぁ何でこのクソ忙しい昼休みに、毎日俺お前といんの・・・?」
「お茶おごってるじゃないすか!!」
三上先輩は優しい。(気がする)
嫌そうな顔してても
結局つきあってくれる。
知らなかったなぁ・・・
他人はよく観察するもんだ。
実際俺も、前三上先輩に呼び出されてって
あの一連の事がなかったら。
きっとこの人嫌いだった。
「先輩は・・・何も言わないってどう思います?」
「は?」
先輩はすぐに「何が?」って言いたかったと思う。
俺の方を少し凝視して。
考えるように横目で遠くを見つめた。
「知らねぇよ」
一言だけ。
ぽつりと 重く。
「俺は 知らない」
一呼吸おいて、続けて 言った。
++***++
俺は三上先輩がすきだ。
一緒にいてドキドキするとかさ、
そういうのじゃないんだけど。
先輩は全てにおいて俺が嫌いっぽい。
だから 何も聴かない。
だから 俺は先輩が好き。
先輩の隣はすごく居心地がよかった。
幸せに なって欲しいよ。
だって好きだしさ。
気に入ってる人間にはそりゃぁ
笑っていて欲しいよ。
そうなんだけど。
おかしいなぁ・・・
俺の見たこと無い顔。
きっと きっと
お互いしか見たこと無い顔。
直感としか言いようがない。
頭の後ろからサーって血の気がひいて
世界が
かたむいてた
2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | モラトリアム
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