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ネタ帳
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バタバタと裂け谷の宮殿に慌ただしい音がひびく。
エルロンドが「またか…」と
順に近くなって来る足音を聞き溜め息をもらした。
「君が来るとあの子はいつもこうだ」
[あの子]がああなってしまう原因の[君]は
まるで他人事のように微笑んだ
***
「レゴラス!」
扉に勢いよく手をつく音。
そこは大きく広がる裂け谷の自然が一望出来るテラスにつづく扉だ。
そよ風と小鳥の囀りと共に静かな空間がながれる。
木の葉が舞い落ちる情景に溶け込むように形作られたソファー。
その上に寄り添うようにして自分が息切れつつ
走って来た[理由]が横たわっていた。
「レゴラス寝ているの?」
長旅だったのだ疲れているのだろう。
少し乱れた長い髪をととのえる。
指に絡ませては放して。
本当にこのエルフはキレイだ。そう思いながら
髪の毛の一本一本すら違う生きもの。
こんなにもキレイだと思う。
同時に
あまりにも消えてしまいそうにはかないと。
「そろそろ起きたらどうだ?」
含み笑いと苦笑を織り交ぜ髪に口付けると
くすくすと笑い声が聞こえる
「やはりばれた?」
「私に通用すると思ったのか」
お互い目を見合わせ笑いあうと
「久しぶり」と笑った。
***
エルロンドが一連のエステルの行動を影で盗み見て、
「あの子ももうおとなか…」と義父親の涙をひそかに流したのはまた別の話。
2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | 指輪
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