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ネタ帳
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2025.07.18 | Comments() | Trackback() |
あぁ なんてみにくい かんじょう
なんて きたない かんじょう
きみに おしつけようとしているのか
おれは
++***++
藤代から渋沢と付き合っているのを知っていると告げられたあの日から
何となく俺は藤代をまじまじと見れないでいた。
藤代はかわらない。
態度も声色も
まるであの出来事自体なかったみたいに
相変わらず三上先輩三上先輩ってうるさい。
藤代が
あいつに憧れてたのは知ってる。
つーか
あいつの態度とか目線とか表情とか見てて
多分もしかしたら
そーゆー意味で好きなんじゃないかとか
ちょっと思った時もあって
あいつが初めて部活休んだ日
もしかしたら あいつ ホントに
俺達のことにも気付いてそれで
って 少し不安になって
(いや不安になるとか筋違いなのかもしれないけど)
わざわざアイツを人気の無い所までひっぱってった
そしたらあいつ、すごく無理して笑うから
あいつ 渋沢みたいな顔して
すごく困ったように笑うから
イライラして 無理して笑うな って 少し 怒った
俺は渋沢と付き合ってること 恥ずかしいとは思ってない
でも 男は社会的な生き物だ
世間一般に埋もれていたい気持ちもある
失ってしまうかも知れない色々なモノをすべて無くす勇気が俺にはなくて
そんな俺の中途半端な気持ちが伝わっていたのかな
俺はいままで一度も
渋沢に抱かれたことも
抱いたこともない
(いや。うん。むしろ抱きたいとか 思わないけど)
俺がときどき 二人きりの部屋の中
誘うような目で見ると
渋沢は困ったように 笑うんだ
失いたくない ぜんぶ
情けないったらないな ほんと
++***++
「いたたたたたたたた!!」
「じっとしてろ!」
窓の外を見れば
同級生達がまだ騒ぎながらサッカーをしている。
俺はというと、鬼竹巳に足に湿布を貼られ、包帯を巻かれていた。
清純な雰囲気と
微かな薬品の匂い
ちょうど先生がいなくて勝手に棚から色々とりだしている。
場所とかも おぼえちゃったなぁ
とか思いながら
「お前はなんでこう・・・ちょこちょこ怪我するかなぁ・・・」
包帯を手慣れた手つきでまきながら竹巳は深い溜息をついた。
そうだなぁ俺はよく怪我するなぁ
そのたんびに竹巳はこうして湿布とか絆創膏とかはってくれるけど
「いやぁーほら!サッカー部のエースの意地をだな!」
「あーそーですねー凄いですねー。オラ おわった ぞ ! 」
ぞ の所で竹巳は包帯止めの上を勢いよくはたいた。
「ぃいっっ----っ---!!」
涙目になりながら俺は 包帯や湿布などを棚に戻す竹巳の後ろ姿を見ていた。
竹巳の背中をとおりぬけて はるかとおく
別の風景がみえるようだ。
俺がかわっても
かわりはてても
お前だけは どうか
「竹巳 今日鈴木とかと遊び行くんだよなー。どれくらいに帰る?」
「あーーーうん。 多分7時くらいかな?」
片づけ終わった竹巳が振り返る
俺は
笑っていただろうか
「 気を付けてな。 」
2006.02.12 | Comments(0) | Trackback() | モラトリアム
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